ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2018.4.21 04:23

アヴィーチーとセクハラと口紅

興味ない人には「誰?」って話だけど、アヴィーチーが28歳の
若さで亡くなったんだそうだ。ショック。
スウェーデンの世界的に有名なDJで、ダンス音楽ならこの人の
曲が流れないのはおかしいでしょ、みたいな存在だった。
私はマドンナが大絶賛して起用したときに知ったんだけど、
最近だって原稿書きながら気分が上がらないとき「Wake Me Up
を聞いていた。
モーニングクロスでも「Levels」が流れるコーナーがあって、
スタッフの人が好きなんだろうな、と思っていた。
合掌。

セクハラ問題。
「髪切ったね」「その服似合うね」ぐらい言ってもいいじゃないか、
とおおらかに捉えたくても、実際には何年も前からその手の発言は
禁止されている
会社がある。友人の勤める大手商社は特にガチガチ
に厳しくて気の毒だ。

私はゴー宣道場でも、笹さんを見て
つくづく美人だなあ、コート、バッグ、アクセサリーまで色彩
コーディネートされててますますきれいだなあ」
とか、小林先生を見て、
「ぺラフィネのカシミアってめちゃくちゃ発色がきれいだなあ、
やっぱり絵を描く人は差し色の使い方も上手なんだなあ」
とか思ったりしてるけど、服や外見をほめるとセクハラ疑惑に
つながるのだったら、男が女をほめるのも、女が男をほめるのも
ダメで、セクシャルマイノリティを考えれば、同性もNGだ。
ノンケ女を嫌うビアンの人もいるもん。
人の着てるジャケットをめくって「どこのお洋服ですか?」と
聞いたりするのはほぼ犯罪行為だな…。

セクハラはやめてほしい。財務省のあの対応はおかしかった。
だけどやっぱり社会的制裁に発展するのが当たり前だという
空気になると、人に自由に話しかけたり、話しかけられたりする
柔らかさが失われて、みんなが委縮して活力も奪われてしまうと
思う。
私は女性が唇に紅をさすのはポルノグラフィーだと思ってきたけど、
そういうものに対する感覚を否定することにもつながっていく話
のように思う。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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